近年、デジタル着色によるフルカラー版コミックスが増えています。
今回、NARUTO―ナルト―のカラー版を読んでみて思ったことを書きます。
ナルト・デジタルカラーについて
デジタルカラー版は、全ページフルカラー化した電子書籍です。
大手漫画出版社が人気漫画を中心にデジタル彩色を施して、フルカラー版の漫画電子書籍を販売しています。
で、今回、ナルトのデジタルカラー版を購入したわけですが、ナルトに関して言えば、特に戦闘場面が忍術ギミック(仕掛け)に富んでいて、白黒マンガで戦闘場面を追うのに少し苦労していました。丁寧に書き込まれているからこそですが、読むのに時間がかかる。
一方、これをカラー版で見ると、こみいった場面でも物凄く分かりやすい!色の情報ってスゴイなと。自分が漫画を読み進めるのに心地よいテンポ・リズムを保つことができるのです。
ナルトは忍術には5つの性質があって、”火” “水” “土” “雷” “風”、さらに”水”+”土”で”木”になったりと、多岐に渡ります。この忍術に色が付いて描かれるだけでもかなり分かりやすくなります。
ワンピースも少しだけカラーで読みましたが、やはり同じような印象でした。線が多い漫画ほどカラーとの相性がいいと感じました。逆に、線が少ない漫画や白黒でも十分映えていた漫画はモノクロ版の方がいいかなと感じました。HUNTER×HUNTERとかピューと吹くジャガーは白黒の方が好み。
色を塗っている方は恐らくアニメのカラーリングを参考に塗っているのだと思いますが、作者が監修(チェック)しているのかな?と少し気になりました。色の塗り具合で意味が変わってくるところがあって、たとえば頬にピンク色が差し込まれたりすると、あれ合ってんのかなってちょっと気になったり(ナルト1巻の自己紹介のシーン117pのサスケとか)。
デジタルカラー版コミックの定価について
現物漫画 | 電子書籍モノクロ | 電子書籍カラー版 |
---|---|---|
421円 | 400円 | 500円 |
1冊あたりの定価はデジタルカラーの方がモノクロより100円高くなっています。
現物漫画は中古がありますが、電子書籍にはありません。
モノクロ電子書籍はよく無料試し読みとかで第1巻や数巻は無料で入手できることがあります。
あと、後ほど少し述べようと思いますが、電子書籍はポイントで有利なところを選ぶといいと思います。
フルカラーで現物漫画を売っているものは大変少ないです(ドラゴンボールぐらい?)
ほとんどのフルカラーコミックスは電子書籍で読むことになりますね。
ということで、後半は、タブレット(電子書籍)での漫画の読み心地について述べます。
タブレット(電子書籍)で漫画を読むことについて
もうだいぶ前からタブレットで漫画を読んでいますが、よくよく考えると、現物の漫画で読むことはほとんどなくなりました。電子書籍に移行しだすと、その流れはもう止まらないですね。
場所を取らない・漫画が汚れない・漫画をなくさない・数十巻でも重たくない。
デメリットとしては売れ「ない」w
あと暗いところでも(寝ながらでも)読めるのと、めくり動作が指一本ワンタッチ(ワンタップ)でできることが自分にとってポイント高いです。現物の漫画だと、両手がいるので、それに比べるとだいぶ楽です。
iPad3+ヨドバシDolyで電子書籍レベルEを開いてみて写真で撮った。タブレットを片手で縦画面にして1ページずつ読んでいるところと、タブレットを横画面見開きにして置いた状態で読んでいるところ。
電子書籍に慣れたら超楽です。もう戻れない…。
電子書籍リーダーについて
私はiPad3 + Kindle (Amazon.co.jp)とiPad3 + Doly (yodobashi.com)を使って読んでます。
KindleもDolyも読み込みの遅さは感じませんし、iPadを横にすれば見開きもスムーズに表示されるため、必要十分です。
iPad3は2012年製で、まあまあ古いですが、カラー漫画でも読み込みなど表示の速さはスペック的に全く問題ないですね。ただ、ちょっと重いです(652g)😅(なかなか壊れないので買い換えられない…)
KindleはAmazonで有名ですが、ヨドバシのDolyはKindleほどではないですね。
ヨドバシカメラの電子書籍は20%ポイント還元(4/16時点)が熱いです。ナルトだと1~72巻で36,000円、20%ポイントがついて7,200ポイント。カラー版は一部巻だけ無料とかセールも少なく、ポイント還元も渋めなんですが、ヨドバシDolyだと一律なので有り難いです。
電子書籍に興味のある方は、KindleもDolyも無料でダウンロードできるので、試しに使ってみてください。カラーは少ないかもしれませんが、モノクロ版ならいくつか試し読みもできます。
あとがき
通常のコミックス → 完全版 → 電子書籍モノクロ版 → 電子書籍デジタルフルカラー版と手を変え品を変えといった感じで、出版社の罠のような気もするのですが、一度良いと思ってしまったものはなかなか手放せません。
ただ、デジタルカラー版漫画はすごく楽しめるので、何回も読みたい漫画なら決して損じゃないと思います。カラーになってキャラクターの動きや背景にもっと注目しやすくなって、改めて画力の凄さや細部への書き込み具合に感心できます。
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