プリニウス (1) ヤマザキマリ (著), とり・みき (著)
漫画「テルマエ・ロマエ」「プリニウス」「スティーブ・ジョブズ」を描く人気漫画家ヤマザキマリさんが日本テレビ系列の「another sky アナザースカイ」に出演していました。
ヤマザキマリのアナザースカイ
漫画はどれも読んだことがありましたが、ヤマザキマリさん本人を見たことはなく、番組もたまたま見たのですが、ヤマザキマリさんご自身も大変おもしろかったです。
あまり漫画家さんってテレビなど表に出ないイメージですが、ヤマザキマリさんは最近特に色々ご出演されているようで、すごくテレビ慣れしていました!
番組の内容を箇条書きで要約します。
- 出版した漫画は自分では読み直さない。粗が目立って直したくなるから。
- 17歳の時、フィレンツェの国立アカデミア美術学院に留学・13年間イタリアで暮らした後、30歳で漫画家デビュー
- 今もイタリアで暮らしており、家族もイタリア暮らし
- テルマエ・ロマエが2010年マンガ大賞・同年第14回手塚治虫文化賞 短編賞 受賞
- テルマエ・ロマエ英国版が2013年米国アイズナー賞にノミネート
- 「テルマエ・ロマエ」「プリニウス」「スティーブ・ジョブズ」それぞれの漫画のテーマは変人、「普通の人じゃない人」を漫画に描きたい
- 好きなことに興奮しすぎて鼻息が荒くなる、子どもの時に「ウマ子」というあだ名をつけられていた
- 14歳のときに人生を劇的に変えた場所フランス・パリへ1ヶ月滞在
- 古代ローマの風呂場の遺跡の前でまるで歴史家のように解説をするヤマザキマリ
- 歴史は難しいと捉えられがち、それがすごく悔しい、もっと歴史を楽しんでほしい
- 歴史は真面目な部分だけでなく、おかしさ・笑いによって好奇心・探究心を触発されることもある
- 大のチョコレート好き、パトリック・ロジェのお店へ、心を込めたチョコは1個食べたら良い音楽を1曲聞いた心地、その余韻に浸りたい、と言いつつ次々と頬張る、そして「何が1個でいいだ」と自分にツッコミを入れるヤマザキマリ
- フランスの漫画の街アングレームでトークショー・サイン会に応じるヤマザキマリ、とり・みき両氏(サイン会はイラストも書き込み4時間にも及んだ!)
- 日本の漫画はストーリ重視・フランス漫画では独自の絵が描けるかが大事
- 14歳の時訪れたルーブル美術館へ、休館日で特別貸し切り状態で鑑賞するヤマザキマリ
- 14歳当時混雑していてモナ・リザは見られなかった、そのとき迷い込んだところが古代ギリシャ・古代ローマの彫刻像が並ぶエリア
- 石から作られた肖像彫刻に衝撃を受ける、一番驚いたのが紀元前から2000年以上前に作られたということ
- ルーブルが提唱する9番目の芸術ジャンル「漫画」の展示作品へ招待を受ける
- ヤマザキマリのアナザースカイ「フランス パリ」絵で生きていく力を与えてくれた場所
かなり省略しましたがこんな感じ。
現在連載中のプリニウスについて
今、イチオシの漫画「プリニウス」ですが、おもしろさの原点がこの番組で垣間見えました。
まず、絵ですが、あのリアルな表情や肉体の彫りの美しさは、まさに肖像彫刻の美しい線そのもの。そして、漫画で描かれるプリニウスの考察や語りのパワーはヤマザキマリさん本人とダブって見えました。
番組を見るまではどちらかというと歴史家っぽいイメージを勝手にしてたのですが、完全に払拭されましたね。
歴史・探求・芸術がぎゅっと詰まったプリニウス是非読んでみてください。
プリニウス (1) ヤマザキマリ (著), とり・みき (著)
コメント