FLUXX(フラックス)は1997年にアメリカで発売されたカードゲームです。アメリカで2度版が改められ、第3版FLUXXを翻訳したものが、2005年にホビージャパン社から発売されました。現在は第5版FLUXXが発売されています。
FLUXX-フラックス- 基本情報
FLUXX(フラックス)第3版 | |
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ジャンル | カードゲーム |
プレイ人数 | 2~6人 |
プレイ時間 | 2~30分 |
対象年齢 | 8歳以上 |
作者 | Andrew Looney |
発売元 | Looney Laboratories ホビージャパン(日本語版) |
初版発売年 | 1997年 |
日本語版向けにパッケージやカードの絵柄が改められており、第3版はイラストレーターの影山直美さんという方がイラストを担当したみたいです。
FLUXX-フラックス- 基礎知識
FLUXXのプレイ風景:
まず、順番を決めて、3枚ずつカードを配ります。
FLUXXのルールは、すべて「ルールカード」に書かれています。場に「基本ルール」が置かれ、プレイヤーは全員これに従います。
基本ルールは「(山札から)1枚引き、(手札から)1枚プレイ」です。カードをプレイすると自分が不利になるときでも、必ず1枚プレイしなければなりません。
カードは「新ルール」「ゴール」「アイテム」「アクション」の4種類。これらを上手くプレイ(場に出)して、ゴールを目指します。
新ルールカード
新ルールカードをプレイすると、ルールが修正されます。『手札○枚制限』『アイテム○枚制限』『○枚引き』『○枚プレイ』などの新ルールがあり、ゲームの戦況を大きく左右します。
新ルールに矛盾する旧ルールカードは捨て札に置かれます。
ゴールカード
ゲームの勝利条件はこのゴールカードに記されています。ゲームに勝利するには、プレイされた(場に出ている)ゴールカードに書かれた勝利条件を満たす必要があります。
ゴールカードは場に1枚しか置けません*。従って、ゴールカードがプレイされる度に、勝利条件が変更されます。
(* 新ルール『ダブル・ゴール』が場にあるときはこの限りではない。)
アイテムカード
ゴールカードに書かれた勝利条件を満たすために使います。たくさん場に出せると断然有利です。
アクションカード
ルールのリセットや山札からカードを引くといったアクションを起こすことができます。他プレイヤーのカードやアイテムを奪うなど邪魔も可能です。
FLUXX-フラックス- 戦略講座
其の一:自分は加速、他人は減速
新ルールカードの『~枚引き・プレイ』はゲームを加速させ、『~制限』は減速させます。なるべく、自分だけを加速させるように、新ルールカードやアクションカードの『ルールのリセット』『ルールを簡単に』で、加速系ルールカードを除いていきましょう。
其の二:ずっとおれのターン!
新ルールの中でも特に強力なのが『手札全部プレイ』です。手札が尽きるまでずっとプレイできます。とても有用なカードなので、使いどころをきちんと見極めるようにしましょう。
さらに、コンボ技としてアクションカード『手札交換』を使うと、他プレイヤーの手札を奪って、それをプレイできます。『手札交換』ですから、自分のいらない手札を相手に渡せて良いことずくめです 😈
ただし、そのターンで勝利できなければ逆に危険です。勝利できないときは、なるべく『手札全部プレイ』を除いてからターンを終了しましょう。
なお、ずっとおれのターン!といった凶悪コンボで強行突破しようとすると、FLUXX初心者は「展開も読めないが空気も読めない」とがく然としてしまうでしょう*。時には、ゴールカード『チョコレートによる死』にツッコミを入れるなどして、場を暖めることも大切です。
(* 私の友人のこと。あのときは勝利に目がくらんでいたんだよ… 😈 )
FLUXX-フラックス- 総評
新ルールやゴールカードの変更で、状況がどんどん変わるという読めない展開がおもしろいです。強力なカードで場を引っかき回す心地よさといったら、溶けたチョコレートが舌の上でシャッキリポンと泳ぐかのようです。
ずっとおれのターン!コンボのように、カードを組み合わせることによって戦略の幅が広がるのもまた良し。場合によって、2分で終わってしまうのもまた斬新。
ルールの説明がカードに書いてあるので、インスト(説明)がとても楽ちんです。実にお手軽なカードゲームです。
2016年10月にFLUXXフラックス日本語第5版が発売されており、現在はそちらをお求めになるとよいでしょう。第3版はなぜか高騰しています。私が見たときはなんと1万2千円以上…!第5版は定価で買えますので、そちらでよいと思います。
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