Geister(ガイスター)は1982年にドイツで発売された人気ボードゲームです。同年、ドイツ年間ゲーム大賞にノミネートされています。
これまで、子どもとも大人ともプレイしましたが、誰とでも楽しめるおすすめのボードゲームです。
Geister(ガイスター)基本情報
Geister(ガイスター) | |
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ジャンル | ボードゲーム |
プレイ人数 | 2人 |
プレイ時間 | 10~20分 |
対象年齢 | 10歳以上 |
作者 | Alex randolph |
発売元 | Schmidt・ニチユー 他 |
初版発売年 | 1982年 |
Geisterはドイツ語です。英語ではGhost(ゴースト)、「幽霊、お化け」という意味です。イタリア語でFantasmi(ファンタスミ)と呼ばれることもありますが、これも同じ意味です。
私はガイスターを「お化け」と呼んでいますが、日本では一般的にガイスターと呼ばれているようです。
Geister(ガイスター)ルール
はじめに、お化け駒を盤上に配置します。
お化け駒には、背中に青ポチのついた「良いお化け」と赤ポチのついた「悪いお化け」がいます。これらを4匹ずつ計8匹を盤上の自陣に自由に配置します(写真参照)。
写真からも分かりますが、相手のお化け駒が「良いお化け(青)」か「悪いお化け(赤)」なのかは見えません。
手番になったらお化け駒を縦横いずれかに1マス動かします。相手のお化け駒のマスに移動したら、そのお化け駒を取ります。
なお、手番をパスすることはできません。また、自分のお化け駒のいる場所に駒を動かすことはできません。
そうして、ゲームを進めていき、どちらかのプレイヤーが次の3つの条件のいずれか1つを満たせば勝利です。
- 相手の良いお化け(青)をすべて取ったとき
- 自分の悪いお化け(赤)をすべて相手に取られたとき
- 相手側の出口から、自分の良いお化け(青)を脱出させたとき
「出口」は盤の四隅に配置されています。ボードに矢印が書いてありますね。
写真では、左上の青幽霊がゴールへ。
個人的には、2の勝ち方で相手に勝利されようものなら、はらわたが煮えくり返る思いがします。自分の心を相手にすべて見透かされてしまったようで、心の守備力が非常に低下します。
Geister(ガイスター)攻略講座
ガイスターは心理戦が主で、戦術とかなさそうなんですが、一応説明してみます。
其の一:駒の動きを読むんだ!
相手の駒の動きから、良いお化け(青)か悪いお化け(赤)かを判別します。これが基本戦術です。特に、序盤の相手の駒の動きを忘れずにおいて、終盤に判断材料として活用しましょう。
とはいえ、慣れた相手だと悪いお化け(赤)を良いお化け(青)のような動きをさせたりして、混沌なる心理戦へと展開することでしょう。こうなってしまえば、自分を見失わないよう努めるしかありません。
出口にいるのに脱出しない駒は悪いお化けだと簡単に判別できますが…。
其の二:相手に駒を取らせろ!
「駒を取らざるを得ない状況」にして、悪いお化け(赤)を相手に取らせるといいと思います。どんな状況かといえば、「そのとき相手に駒を取られなければ、邪魔されずに出口へ進められる状況」などが当てはまるでしょう。(実際にやってみるとよく分かると思います。)
其の三:死ぬな!
序盤、良いお化けを2~3つ取られるなどして劣勢になっても、最終的には五分五分にもっていけるようにがんばりましょう。
Geister(ガイスター)総評
二者択一でここまで「(青か赤か)どっちだろう!?」と思わせるボードゲームはないでしょう。
ルールは難しくないのに、人間の心理がゲームの材料となることで、毎回違った展開を見せてくれます。終盤の心理的カオスがもたらす緊張感といったら、学生時代の愛の告白に匹敵します。
対象年齢が10歳以上となっていますが、もうちょっと小さい子でもプレイできるような気はします。将棋とかの方がよっぽど難しいですね。
このボードゲームも、有名なおかげか、値段もお手頃価格で入手できます。その点もおすすめできるポイントですね。
私が持っているのは、旧版のガイスターですが、今はメビウスから新版が出ていますのでそちらをお求めください。
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